文化資源・資料

歌枕「室の八嶋」の件(その2)

栃栃木市には歌枕の地がいくつかあります。
その一つが「室の八嶋」です。松尾芭蕉が「奥の細道」で最初に訪れた歌枕の地です。
「室の八嶋」について書かれた文章を見ていきましょう。

1 「奥の細道」では

芭蕉は、元禄2年(1682)に「室の八嶋」に立ち寄っています。

「室の八嶋」の情景描写がないので、大神神社がどのような状況か分からない。が、これから12年後の「日光名勝記」によれば水はない状況であった。

2 「日光名勝記」では

「日光名勝記」は正徳4年(1714)、貝原益軒によって書かれたものです。

下野の惣社(大神神社)の前に「室の八嶋」があり、小嶋のようなものが八つあると書かれいます。「今は水はなく」、「煙もない」と書かれています。
芭蕉が訪れた時も、水も煙も無かったと思われます。では、それ以前はどうだったのでしょう。
歌枕「室の八嶋」の件(その3)では、もう少し以前の作品を遡ってみましょ