下の建物は大正7年のものです。
大正7年に行われた陸軍特別大演習の時に作られました。
11月18日の賜餞のために作られた賜餞場(しせんじょう)。
賜餞は演習の労をねぎらうために催されたものです。
大きさは、日ノ出町榎堂神社から今泉二丁目にかけての6395坪(2140.5㎡)。
市総合運動公園の陸上競技場の約3倍。
参加者は約6000人。
栃木町からの参加は9人でした。
場所を現在の地図で確認すると
榎堂神社から東に、賜餞場跡の碑がある一帯になります。
東部日光線は昭和4年に開通なので、大正7年当時はこの辺りは平地でした。
「賜餞場跡の碑」は今泉二丁目の公民館の敷地にあります。
表面
親臨賜宴之碑
元帥陸軍大将正二位勲一等
功一級子爵 川村景明謹書
裏面
大正七年十一月
天皇王統臨陸軍大演習練武于栃木茨城南県下既畢同十八日親臨栃木町外大宮村今泉之地賜酺文武官僚及士民無慮数千人寔可謂謂盛典矣今玆大宮村民胥議欲建碑於酺座之跡以伝聖恩於無窮請余文及謹謹其由云而
大正八年二月
第十四師団長陸軍中将正四位勲二等功三級
栗田直八郎撰文並書
当時は、陸軍特別大演習を歓迎し栃木停車場前に「歓迎アーケード」を設置しました。
下の写真は「常盤橋」架け替えの渡り初めです。
大正7年の陸軍特別大演習に大正天皇が行幸するので架け替えました。